「ぎっくり腰にロキソニンって効くの?」
「ロキソニンが効くなら飲みたいんだけど・・・」
って思いますよね。
どもっ!現役、整形外科クリニックで働いています、理学療法士の「うなむ」です。
ぎっくり腰にロキソニンは効くのか?気になるところですよね。
実は、お恥ずかしい話、今の整形外科クリニックに働き始めてから初めの1年目で2回ほどぎっくり腰になってしまった過去があります。
でも、現在、5年以上、ぎっくり腰にはなっていません!
ぎっくり腰を予防する方法も追々ご紹介しますね♪
この記事では、ロキソニンがぎっくり腰に効くのか?
私の体験談も(恥)交えてご紹介したいと思います。
プラスして、私の働いているクリニックではぎっくり腰にどんな治療をしているのか?もお伝えしますね!
ロキソニンはぎっくり腰に効くの?効かないの??
結論から言っちゃいますと、ロキソニンはぎっくり腰の痛みを和らげてくれます!!!
なので、効きます!
と、断言できないんですが、ぎっくり腰になってしまった8割程度の方に効果はあるのでは?といった印象です。
ちなみに、数年前に私がぎっくり腰になった時は、ロキソニンを飲んでなんとか歩けるぐらいになりました。
なので、普通のぎっくり腰には効果あると思いますよ!
もし、ロキソニンが効かないぎっくり腰の場合、普通のぎっくり腰ではないかもしれません。
普通のぎっくり腰の原因は筋肉なんです。
実は、ぎっくり腰のような症状でも、筋肉が原因でないぎっくり腰もあるんです。
ぎっくり腰のような症状で、普通のぎっくり腰ではないぎっくり腰が神経か骨が原因のぎっくり腰。
神経が原因のぎっくり腰は、脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など
骨が原因のぎっくり腰は、圧迫骨折など
神経や骨が原因のぎっくり腰の場合、病院で調べてもらわないと、わからないので、近くの整形外科にかかってくださいね。
なんでロキソニンはぎっくり腰に効くの?
ロキソニンは、ざっくりいうと、炎症を抑える薬です。
炎症とは、熱、痛み、腫れ、赤みのことをいいます。
つまり、ロキソニンは、4つの炎症の症状(腫れ、熱、痛み、赤み)を抑えてくれる薬となります。
今回のロキソニンの敵、ぎっくり腰は、負担がかかっていた筋肉にいつもと違った刺激が加わったことで筋肉がねじれ、傷ついてしまったことが原因で起こります。
いつもと違った刺激とは、重いものをもったり、くしゃみをしたり、変な体の使い方をしてしまったり・・・。
心当たりがあるのでは?ないかと思います。
傷ついてしまった筋肉は、動けないほどの痛み、この痛みは
「お願いだからもう動かないで。限界だよ・・・orz」
という筋肉からのメッセージです。
ぎっくり腰って急に痛くなりますよね?
急に痛くなった場合、炎症を起こしていることがほとんど。
炎症を起こしているということは、ロキソニンが効く!ということ。
なので、ロキソニンは、ぎっくり腰に効く!可能性が高い!!!という訳です。
ここからは、余談ですが、急に痛くなった痛みに対しては、ロキソニンはかなり効果があります。
急に痛くなった場合、炎症を起こしている可能性が高いので。
でも、そんな痛みに対して効くイメージの強いロキソニンですが、慢性的な痛み(痛くなって2週間以上続く痛み)には、ほぼほぼ効きません。
理由は、慢性的な痛みは、炎症を起こしていないから。
慢性的な痛みに関しては、まだ良く分かっていなくて、脳が記憶してしまっている、とか、神経が興奮してしまっている、などと言われています。が、リハビリ的には、筋肉系の問題が多いように感じます。筋肉系の問題に関しては、またどこかで!
ロキソニンの話に戻りますが、ロキソニンは、炎症を抑える薬なので、炎症を起こしていない痛みに対してはかなり弱いです。
でも、急に痛くなった時はロキソニンは、強い味方なので、バッグに3錠ぐらい常に持ち歩いていてもいいかもしれませんね。
急に痛くなった場合は、ちゃんと病院にかかってくださいね。
ロキソニンで痛みが良くなっても痛みの原因が治ったわけではないので、ロキソニンに頼るのは危険ですよ!
ぎっくり腰に効く!ロキソニンの種類
ロキソニンには、錠剤と湿布があります。
錠剤は、病院で処方されるロキソニン60mgと
薬局で買えるロキソニンS
湿布は、ロキソニンパップ(白色)と
ロキソニンテープ(茶色)の2種類
では、錠剤、湿布を1つ1つ見て行きましょう!
ぎっくり腰に効く!病院でもらうロキソニン60mgと薬局で買えるロキソニンSの違いは???
病院でもらうロキソニン60㎎と薬局で買えるロキソニンSとで違いはあるのでしょうか???
ロキソニン60㎎ | ロキソニンS | |
有効成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物68.1㎎ | ロキソプロフェンナトリウム水和物68.1㎎ |
添加物 | 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース | ヒドロキシプロピルセルロース |
三二酸化鉄 | 三二酸化鉄 | |
乳糖水和物 | 乳糖水和物 | |
ステアリン酸マグネシウム | ステアリン酸マグネシウム |
・・・まさかの一緒!
いやー、調べるまで知りませんでした。
一緒なんですね、ロキソニン60㎎とロキソニンSって。
ということは、ロキソニンSを飲むときは、胃薬も一緒に飲んだほうがいいかもしれませんね。
ロキソニンの副作用一覧
主な副作用は、
- 胃の不快感や痛み
- お腹の痛み
- 吐き気や嘔吐
- 食欲が落ちる
- むくみ
- 湿疹
- じんましん
- 眠気
- 発熱
- かゆみ
このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
まれで危ない副作用⇒すぐにロキソニンをやめて、病院で診察を受けてください
- 顔が青白くなる、呼吸しずらい、冷や汗 ⇒ショック、アナフィラキシー様症状
- 鼻血、歯ぐきから出血、手足にあざ⇒ 無顆粒球症、溶血性貧血、白血球の減少、血小板の減少
- 皮膚・粘膜が赤く腫れる。発疹や水ぶくれができる。熱が出る。全身の倦怠感 ⇒中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群
- おしっこの量が減る、むくみ、食欲がない ⇒急性腎不全、ネフローゼ症候群、間質性腎炎
- 呼吸がしづらい、全身のむくみ ⇒うっ血性心不全
- 熱が出る、咳がでる、息苦しい ⇒間質性肺炎
- 血を吐く、便に血が⇒消化管出血
- みぞおちの痛み、腹痛 ⇒消化管穿孔
- 吐き気、お腹にの痛み、お腹が張る⇒小腸・大腸の狭窄・閉塞
- 全身がだるい、吐き気がする、皮膚や白目が黄色くなる ⇒肝機能障害、黄疸
- 息苦しい、喘鳴 ⇒喘息発作
- 熱が出る、頭痛、吐き気⇒無菌性髄膜炎
- 筋肉痛、脱力感 ⇒横紋筋融解症
以上の副作用はすべてではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してくださいね。
ぎっくり腰に効く!ロキソニンパップとロキソニンテープの違いは?効果や使い方に違いはあるの???
続いて、ロキソニンパップとロキソニンテープの違いです。
成分を表にしたのでご覧ください
ロキソニンパップ | ロキソニンテープ | |
有効成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物 | ロキソプロフェンナトリウム水和物 |
添加物 |
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|
添加物が全然違いますね。
パップ剤とテープ剤の根本的な違い、それは
パップ剤は水溶性のものに薬剤を塗ってあり、
テープ剤は脂溶性のものに薬剤を塗っている
ということです。
パップ剤は水分を多く含んでいるので、貼った瞬間に
「つめたっ!」
となって、水分が蒸発するときに、皮膚の熱を奪ってくれます。
なので、熱を持っているときにおすすめです。
ただ、テープ剤に比べるとはがれやすいです。
反対にテープ剤は、肌に密着するので、剥がれにくい性質があるんですが、
貼るときにぐちゃぐちゃになってしまったり、湿布をはがす時に痛いことがあります。
痛みをとることに関しては変わりないので、あなたの好きなほうを選んでくれればいいと思います。
ぎっくり腰に効くロキソニン(錠剤)の上手な飲み方
まずは一般的なロキソニンの飲み方です。
ロキソニンを症状に合わせて服用する頓用や頓服(とんよう・とんぷく:痛みや熱などの症状が出た時や症状が激しいときに一時的に薬を用いること)の場合は、原則として1日2回までの服用とし、1 日最大180mg(ロキソニン錠60mgとして3錠まで)を限度とします。
通常、生理痛や頭痛や風邪などでの服用は頓用が原則となりますので、これらの使用も頓用のとして処方されることが多いです。
ぎっくり腰の場合、痛みが続くので、朝食後、昼食後、夕食後の1日三回に分けてロキソニンを飲むのがベストです!
ロキソニンは、胃を痛めやすい薬なので、食後に飲んでおくのが無難!
3回に分けてロキソニンを飲むことで、1日中、ロキソニンが効いている状態を作ることができます。
ぎっくり腰に効くロキソニン湿布の使い方
ロキソニンパップでもロキソニンテープでも、ぎっくり腰の痛いところに貼ってください!
肌が弱い場合、ロキソニンテープの方がかぶれにくいので、ロキソニンテープがおすすめです。
特に、ベルトやコルセットを付ける場合は、蒸れてしまってさらに肌がかぶれやすくなってしまいます。
ベルトやコルセットを付ける場合は、ロキソニンテープの方がいいかもしれません。
私が働いている病院のぎっくり腰の治療方法
ぎっくり腰の場合、私が勤めているクリニックでは
- ロキソニン
- ムコスタ
- リンラキサー
- 湿布
+
- マックスベルト
をだいたい処方されます。
1つ1つ説明しますね!
ロキソニン
の説明はもうお腹いっぱいですよね(笑)
省きます。
ムコスタ
胃薬です。
ロキソニンを飲むと、胃腸が弱い場合、速攻で荒れます。
えぇ、私です(笑)
私の場合、1日3錠、ロキソニンを飲んだら荒れます(苦笑)
そこで胃腸が荒れるのをなるべく抑えてくれるのがムコスタです。
と言っても私の場合、ムコスタを飲んでも荒れちゃうんですが(苦笑)
個人的には、「タケキャブ」という胃薬の方があっている気もします。
もし、ロキソニンと一緒にムコスタを飲んでも荒れてしまうようならドクターに頼んで他の胃薬に変えてもらってくださいね。
リンラキサー
筋肉を動かしている脳・脊髄(せきずい)に働きかけて、神経の過度な興奮を抑えて、筋肉の痛み、こわばり、緊張を解消する薬です。
ぎっくり腰は筋肉が原因なことが多いので、私の病院では、リンラキサーを使って筋肉を緩めて痛みを和らげるために使ってもらっています。
マックスベルト
10年前にもらったものなので、年期入っています。
なんどこのマックスベルトに助けられたことか・・・。
処分する日が来てしまったら、お焚き上げですね(笑)
病院で処方してもらう場合、この記事を書いている時点では、保険が利くのでぜひもらってください。
うちの病院では1000円程度で買えるので、だいたいどこの病院でも同じぐらいだと思います。
薬局や通販で買うにしても2000円以上はするので、まだ持っていなかったら病院で買うのがお得だと思います。
マックスベルトをしてもらうと、腹筋と背筋の代わりをしてくれて、おなか周りが安定します。
ぎっくり腰は筋肉が傷ついてしまっているので、なるべく、筋肉を使わないようにしてあげると楽になります。
ぎっくり腰に効く!ロキソニンはいつ止めたらいいの???
ロキソニンをやめるタイミングって難しいんですよね。
どうしてもぎっくり腰の痛みは、本当に辛いので、ロキソニンを飲んでぎっくり腰の痛みが楽になっていると
「ロキソニンをやめたらまたあの痛みが・・・!?」
と思うとやめられなくなってしまうんですよね。
私の場合、胃の痛みが辛すぎて辞めざる負えないんですが・・・(笑)
ロキソニンをやめるタイミングは、人それぞれなので、一概には言えないんですが、段階的に減らしていくのが無難です。
もし、ロキソニンを1日3錠飲んでいたら、2錠に。
ロキソニンを1日2錠飲んでいたら、1錠に。
と、段階的に減らしていくのが、おすすめです。
で、減らしてみてまだ痛みが続くようなら、戻してもらえばいいと思います。
ぎっくり腰の痛みが楽になってきたら・・・
よく、ぎっくり腰はクセになる。何度もぎっくり腰になる。
とよく聞くと思います。
私も、まだぎっくり腰のことを理解していないときは、まさかの1年に2回!
クセになってしまっていました。
ぎっくり腰の原因は、筋肉のねじれや過度の使い過ぎによるものが多いんです。
つまり、日常の動作や姿勢で筋肉が凝り固まってしまっていることが原因。
なので、筋肉のコリを取り除いてあげればぎっくり腰になりにくくなります。
ぎっくり腰の予防の記事を書いたらリンクを貼りますので、しばしおまちを
まだリンクがなかったらブックマークをしておいてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ロキソニンは、ぎっくり腰に効く可能性が高い!薬です。
手元にあるなら試してみてください♪
でも、ぎっくり腰には、重篤な病気の場合もあるので、もし一週間たっても痛みが変わらなければ病院を受診してくださいね!
ロキソニンで痛みが楽になったとしても、ぎっくり腰の原因が取り除かれたわけではありません。
ぎっくり腰の予防法もアップする予定なので、ぜひ、他の記事も確認してください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
早くあなたのぎっくり腰が楽になるようにお祈りしております。