「顔を洗おうと思ったら、腰に激痛が・・・orz」
「くしゃみをしたら、腰に激痛が走って動けなくなりました(涙)」
「重い荷物を持とうとぐっと力を入れた直後、動けなくなった・・・(汗)」
なんて経験をあなたもしているんではないかと思います。
「魔女の一撃」とも言われる、ぎっくり腰!病名は、急性腰椎症と言われます。
本当に辛いですよね。
どもっ!現役、整形外科クリニック勤務の理学療法士の「うなむ」です。
実は、私も10年以上、腰痛持ちで、ぎっくり腰も年に数回やってしまっていました。
ぎっくり腰になってしまうと腰部に激痛があって、いつも通りに生活できなくなって大変ですよね。
一番情けなかったのが、一人で靴下が履けない・・・(涙)
幼稚園児か!って感じでした(苦笑)
多くの人が再発してしまうぎっくり腰。
私もぎっくり腰の再発を繰り返していたんですが、ここ5年、ぎっくり腰を経験していません!
ぎっくり腰の予防法をご紹介しますし、歩くのも大変なぎっくり腰の痛み、早く治す方法があるなら知りたいですよね。
そこで、この記事では、一般的なぎっくり腰の治し方から私がぎっくり腰の患者さんにやらせてもらって効果のある方法をご紹介します。
なので、ぜひ、最後まで読んでくださいね!
ではでは、一緒に見て行きましょう♪
ぎっくり腰の原因って???
ぎっくり腰は、筋肉のねじれや筋肉の損傷によって、起こります。
筋肉のねじれや損傷が起こる原因は、日々の生活にあります。
日々の生活の中で、使い過ぎてしまっている筋肉に、急に負荷をかけたり、変な姿勢で体を使ったりしたときに、筋肉のねじれや損傷が起きてしまいます。
「そんなに体に負担をかけてないけど・・・?」
と思われたんではないかと思います。
でも、日常の生活でかなり筋肉に疲労が溜まっていってしまっています。
筋肉にダメージを与えてしまうのが、姿勢です。
ぎっくり腰の落とし穴とも言えますよね。
姿勢を悪くしてしまうのが、スマホやオフィスワーク(パソコンでの作業)。
首が前に出て背骨が曲がってしまうと腰への負担、つまり、腰の筋肉にかなりのダメージを与えています。
ぎっくり腰は現代病と言えます。
姿勢の悪さからくる日頃の生活によって積み重ねられた筋肉へのダメージが、ぎっくり腰の発症の可能性をあげてしまいます。
なので、日頃の姿勢、気をつけてくださいね!
一般的なぎっくり腰の治し方
基本、安静です。
もし、痛み止め、湿布、腰痛ベルト(コルセット)などがお家にあるなら使ってもらったほうが早く痛みが楽になります。
なるんですが、無理に買いに行くのはおすすめしません。
痛みを我慢した状態で無理に動いてしまうと余計、痛みが強くなってしまうかもしれません。
普通のぎっくり腰であれば、2~3日で痛みが楽になってきます。1週間~3週間もたてば、日常生活を無理なく送ることができるようになります。
なので、ぎっくり腰の痛みが強い間は、安静にしていてください。
「どうしても早く痛みを楽にしたい!」
ということなら、家族、友人、恋人など、頼める人がいれば、買ってきてもらうのが無難です。
「何を頼んだらいいかわからない・・・。」
ですよね。↓に私が今、働いているクリニック(病院)での治療法もご紹介しますので、そちらを参考にしてもらえばOKです。
絶対にやってはいけないこと
ぎっくり腰になってしまったら、やってはいけないことが3つあります。
その3つは、
- ストレッチをする
- マッサージをする
- お風呂に浸かる
の3つ。
1つ1つ、一緒に見て行きましょう!
1.ぎっくり腰にストレッチ
痛くてできないんですが、中には痛みを我慢してやってしまう方がいます。
ぎっくり腰に素人判断でストレッチをしてしまうと、余計、痛みが強くなってしまいます。
今以上、痛みが強くなってしまったら・・・ぞっとしますよね。
なので、ストレッチは、ぎっくり腰の痛みが楽になってから、予防としてやってくださいね。
2.ぎっくり腰にマッサージ
「腰の痛みにはマッサージでしょ!!!」
といって、マッサージをしてもらって、余計、悪くなってしまう方がたくさんいます。
痛いところにマッサージは、本当にやめたほうがいいです。
大事なのでもう一度言いますが、ぎっくり腰の痛いところにマッサージは絶対にやめてください!
100%で悪化します!
「なんでもいいから早く治りたい」
って場合は、↓の記事を参考にしてください。
3.お風呂につかる
ぎっくり腰になったら、湯船につかるのは、やめておいたほうが無難です。
⇩の「温める?冷やす?」のところで詳しく説明してるので、簡単に説明しますね。
普通のぎっくり腰のなりたては、筋肉がいたんでしまっています。
筋肉がいたんでいるときは、「炎症」を起こしてしまっています。
「炎症」を起こしているところに体が温まって血液が多く流れてしまうと「炎症」が強くなってしまいます。
炎症が強くなると、痛みがより強くなってしまいます。
お風呂に入って体を温めてしまうと今以上にぎっくり腰の痛みが強くなってしまうかもしれません。
なので、お風呂に入らないほうが無難ですよ。
シャワーぐらいでさっと済ませてくださいね。
ぎっくり腰の痛みが楽な寝方
横向きで体を丸めるのが一番楽です。抱き枕なんかがあれば抱いてもらって、太ももの間にクッションを入れてもらうとさらに楽になります。
枕は絶対にしてください!
枕をしないと起き上がるときに痛みが出てしまいます。
起き上がり方
仰向けから起き上がる方法をご紹介します。
仰向けから起き上がるには、4ステップでOK
1.膝を立てる
2.膝を起き上がりたいほうに倒す
3.ベッドから足をおろす
4.起き上がる
の4ステップで、なるべくぎっくり腰の痛みを出さずに起きれるので、よかったら試してみてくださいね♪
応急処置
ぎっくり腰になりたては、できるなら冷やしてください。
↓にアイシングの方法をご紹介します。
アイシングは4ステップです。
- 保冷材にタオルを巻く(氷のうがあれば氷のうでOKです)
- 痛いところにあてる
- あてる時間は10分
- 10分あてたら20分以上、あてないでください!
1つ1つ見て行きましょう。
1.保冷材にタオルを巻く
タオルを巻かないと、冷たいのと皮膚にくっついてしまったり、皮膚に異常が出てしまうこともあります。
凍傷の危険があるので、絶対にタオルを巻いてくださいね。
もし氷嚢があれば、氷嚢を使ってもらったほうがいいです。
が、あるお家も少ないと思うので、保冷材でOKです!
2.痛いところにあてる
タオルを巻いた保冷材or氷嚢をぎっくり腰の痛みがあるところに直接あててください。
3.あてる時間は10分
あてる時間は、10分!
10分以上あてるとぎっくり腰の回復に必要な、酸素や栄養素まで届かなくなってしまいます。
届かなくなってしまうと、ぎっくり腰からの回復が遅くなってしまうことも!
なので、10分以上はあてないでくださいね!
4.10分あてたら20分以上はあてないでください
10分程度あてると20分以上は、ぎっくり腰の痛いところの血流が悪くなっています。
血流を回復させるためにも、20分程度は、あてないようにしてください。
アイシングの回数は、10分あてて20分休むを1セットで、やっても2セットまでにしておいてくださいね!
病院は???
病院は行かなくても大丈夫です。
というより、痛いながら病院に行って、待合で長い時間待って、問診⇒レントゲン⇒注射⇒薬局で薬。
なんてしていたら余計悪くなってしまうかもしれません。
そして、頑張って病院に行ったのに医者から
「家で安静にしてればいいのに・・・」
なんて一言を浴びてしまうかも・・・。
普通のぎっくり腰であれば、2~3日、ながくても1週間(~3週間)たてばだいぶ痛みが楽になってきます。
ぎっくり腰のなりたては、痛みのない範囲で安静にしておくのが早く楽になるコツですよ!
病院に行ったほうがいい場合
ぎっくり腰の中でも、病院に行ったほうがいい場合があります。
病院に行ったほうがいいぎっくり腰の症状は
- 1週間たっても痛みが引かない場合
- ぎっくり腰の痛みのほかに、足のしびれや普通の痛みとは違う痛み(びりびり・ジンジン・熱い感じ・冷たい感じなど)
- 風邪をひいたときのような熱がある
- 足に力が入り辛い
- 高いところから落ちて(転んで)、ぎっくり腰になった。
- 腰から下の感覚がないor鈍い
- 排泄の感覚がない
↑のような神経症状がある場合、病院で一度、レントゲンを撮ってもらったほうが無難です。
もしかすると、腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・腫瘍・圧迫骨折などかもしれません。
1週間して痛みが落ち着けば問題ありません。
病院にかかるなら何科に行けばいいの???
もし病院にかかるなら、まずおすすめは整形です。
「整形で働いているからでしょ???」
と思いますよね。
思うと思うんですが、違います!
↑で紹介した、腫瘍を除く、腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・圧迫骨折は整形外科のドクターじゃないとわからないことが多いんです。
なので、まずは、整形外科に行ったほうが無難です。
ぎっくり腰を治すには、温湿布?冷湿布?どっち???
実は、温湿布も冷湿布も痛みを取る効果は変わりありません。
「えっ???」
と思いますよね。
温湿布も冷湿布も変わりないんですが、ぎっくり腰3日~1週間ぐらいは、冷湿布の方が無難です。
冷湿布には、メントール系の成分が、温湿布には、とうがらし成分のカプサイシン系の成分が入っているだけなんです。
なので、冷湿布は冷たく感じて、温湿布は、暖かく感じるということなんです。
つまり、脳をだましているだけ!
騙された脳は、冷湿布なら、血管を細くして血流を悪くし、温湿布なら、血管を広げて血流を良くしてしまいます。
血流が良くなってしまうとぎっくり腰の痛みが強くなってしまうことがあります。
なので、ぎっくり腰のはじめのほうは、冷湿布の方が無難です。
ぎっくり腰に治すのに、痛み止めは?
実は、私、今まで、ぎっくり腰を何度も経験しています。(5年ぐらいは、ぎっくり腰の予防をしているのでありませんが)
そのたびに、お世話になっているのが「ロキソニン」です。
つまり、痛み止めの薬です。
「ロキソニン、効かない」
という方もいるようですが、私には効果ありましたよ!
患者さんでも、「薬を飲んで楽になった!」って方、結構、多いので、8割ぐらいの方には効果あるんじゃないかと思います。
今では薬局で買える「ロキソニンS」が病院でもらえる「ロキソニン60㎎」と同じです。
お家にある場合や、家族や友達などに買ってきてもらえるなら、買ってきてもらって飲んだほうがぎっくり腰の痛みが楽になるかもしれませんよ。
ぎっくり腰を治すには、冷やす?温める?
ぎっくり腰、なりたては、アイシングといって、氷嚢や保冷剤などを使って、冷やしてもらったほうが、痛みが楽になります。
初日以降~2,3日は、安静に過ごしてもらえば、大丈夫です。アイシングをする必要はありません。
初日から2,3日は、温めないほうが無難なので、湯船には入らないで、シャワーぐらいで済ませてくださいね。
2,3日~1週間程度で痛みは楽になってきます。
この時期はまだ温めないほうが良い時期です。
ただ、痛みのない範囲で動いたほうが、早く楽になるので、動けるようなら動いてもらったほうがいいですよ。
一週間たてば、温めてもらったほうが、楽になるので、湯船にゆっくり入ってもいいかもしれません。
が、痛くなるようならすぐに出るようにしてください。
ぎっくり腰を悪化させない咳やくしゃみの仕方
ぎっくり腰で怖いのが、さらに痛みが強くなること。
痛みを強くしてしまうのが、花粉症や風邪の時のくしゃみや咳。
ホント怖いですよね。
そんなくしゃみや咳をしてもぎっくり腰の痛みを強くさせない方法が何かにつかまってからくしゃみや咳をすること!
くしゃみや咳が出そうになったら、近くのカベやテーブル、いす、何もなかったら隣の人(笑)でもなんでもいいので何かにつかまってください。
最悪、あなたの膝でもOKです。何も捕まらないよりはましです。
くしゃみや咳が出そうになったら、すぐに周りの何かにつかまってくださいね
ぎっくり腰の病院での治療法
病院での治療は、注射・薬・腰痛ベルト(コルセット)がメインになります。
私が勤めている病院では、注射+⇩が処方されます
ロキソニン
ムコスタ(胃薬)
リンラキサー(筋肉を柔らかくする)
湿布
腰痛ベルト(コルセット)
あとは私がリハビリする場合もあります。↓に私が治療でやっている方法をご紹介していますのでよかったらやってみてくださいね!
ぎっくり腰の痛みを即効で楽にする方法
お待たせしました。即効で!一瞬で!ぎっくり腰の痛みを楽にする方法のご紹介です。
紹介する前に、注意点を2つほど。
1つは、ぎっくり腰の痛みを楽にする方法をやっても良くならない場合があります。
もちろん、私がぎっくり腰の患者さんにいつもやらせてもらって、効果のある方法をご紹介しますが、中には、良くならない方がいるのも事実です。
なので、「よくなればいいなぁ」ぐらいの気持ちでやっていただけたら幸いです。
2つは、↓で紹介する方法を試して、痛みが強くなるようならすぐにやめてください!
ではでは、いきます!
ぎっくり腰の痛みを速攻で!一瞬で!楽にする方法!その1 まゆげ
赤丸の中のまゆげの部分を使います。
- 眉毛の下の皮の部分を顔の骨から引きはがすように指でつまみます!
- まゆげをつまみながら円を描くように動かしてください。
はじめはつまんだ部分がかなり痛いと思うんですが、だんだん痛みがやわらいできます。
やわらいでくると、ぎっくり腰の痛みも楽になってくるので、ぜひ試してみてくださいね!
ぎっくり腰の痛みを速攻で!一瞬で!楽にする方法 その2 目の下
ぎっくり腰の痛みを速攻で!一瞬で!楽にする方法 その2は目の下です。
目の真ん中の真下の部分、骨の部分を少し痛いぐらいの力で30秒~1分、押していてください
押している間、深呼吸をしてください
ぎっくり腰の痛みが速攻で!一瞬で!楽になる方法 その3 鎖骨の根元
鎖骨を首の方に沿って触っていくと谷になる部分があります。
その谷になった部分を30秒~1分、少し痛いぐらいの力で押してください。
その間、深呼吸をしてもらうとより効果的です。
ぎっくり腰の痛みが速攻で!一瞬で!楽になる方法 おまけ
家族やパートナーがいる場合、試してもらいたい方法が、⇩です。
足の指の部分です。
もし痛みなく足を触れるなら1人でもできるんですが、おそらく無理だと思うので、誰かにやってもらってください!
足の指の爪の部分を軽く押したり、足の指の付け根の部分を前後からつまんだり、指全体をもって回したり、なんでもいいので、足の指をほぐすように動かしてもらってください
↑の4つの方法で、患者さんが劇的に良くなっているのを見ています。
非常に効果的なので、ぜひ、試してみてくださいね♪
もう一つおまけです
↓の動画の方法もぎっくり腰の痛みを楽にする方法なんですが、寝てしまうと起き上がれなくなってしまうかもしれないので、↑の方法を一通り試してもらった後の方がいいかもしれません
ぎっくり腰の治し方!まとめ
いかがだったでしょうか?
ぎっくり腰の痛み、少し楽になりましたか?
なんとか動けるぐらいになってくれていたら幸いです。
ぎっくり腰は、クセになって再発を繰り返す人が多くいます。再発防止もかねて、痛みが落ち着いたら、腰のストレッチや体操をやってくださいね。
ぎっくり腰の再発防止には、↓の記事をごらんください
あなたのぎっくり腰が、早く良くなることをお祈りしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!