「くしゃみをしたら急にギクッと・・・」
「重いものをフンッ!と持ったら動けなくなって・・・」
「ゴミを集めようと思ってゴミ箱のふたを開けたら腰に電気のような激痛が・・・!!!」
と、いつもなら簡単にできることで、急になってしまうぎっくり腰。
本当に辛いですよね。
どもっ!現役、整形外科クリニックで働いている、理学療法士の「うなむ」です。
顔を洗おうと思って前かがみになっただけで「ピキッ」となってしまう「ぎっくり腰」。
「ぎっくり腰」英語だと「acute(急性の) backache(腰痛)」とか「a strained back(lower back)」で、ヨーロッパだと「魔女の一撃(「Hexenschuss」ヘキセンシュス)」っと表現されるそうです。
ちなみに医療用語だと腰痛全般ですが、「lambago」と言います。
ぎっくり腰は、四十肩・五十肩と一緒で一般的に言われている言葉で、病名としては、急性腰痛症や腰椎捻挫などが病名として付けられることが多いです。
さて、激痛で動けなくなってしまうぎっくり腰になってしまったら、どう対処すべきなのでしょうか?
病院に行くべきなのでしょうか?安静にしておけばいいのでしょうか?
もし、病院に行かなきゃいけないなら、何科に行けばいいの?
といろいろわからないことだらけですよね。
そんな疑問にしっかりとお答えしたいと思います。
そして、ぎっくり腰を少しでも早く楽にするための対処法もご紹介しますので、ぜひ、最後まで読んでくださいね♪
ではでは、行きます!
ぎっくり腰になったら病院に行くべきか?
ぶっちゃけて言いますと、ぎっくり腰になってしまっても、病院に行かなくても大丈夫です!
と言いたいところですが、条件があります!
その条件は↓です。
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↑のような症状がなければ、行かなくても大丈夫!
2,3日すればなんとかギリギリ動けるぐらいにはなりますし、1週間もすれば日常生活はできるようになります。
「どうしても早くぎっくり腰の痛みをやわらげたい」
場合は、病院に行って診てもらったほうが早く痛みが和らぐかもしれません。
逆に、↑のような神経症状があるならすぐに病院に行ってください!
腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・圧迫骨折などの背骨の骨折が考えられます。
なので、一度、病院で診てもらったほうが安心です。
「症状ない!よかった!じゃあ、安静にしてればOK」
と思ったと思います。
思うんですが、もし、2,3日もしくは1週間たっても痛みが一向に良くならない場合、内臓や腫瘍からくるぎっくり腰かもしれません。
ですので、痛みが全然良くならない場合は、一度、病院にかかってみてもらってくださいね。
行くなら何科?
もし、ぎっくり腰で病院にかかる場合は、まず整形外科に行ってください!
近くのクリニックでもいいですし、総合病院でも構いません。
総合病院に初診で行く場合、診察料にプラスして初診時選定療養費なるものがプラスされるかもしれません。
病院によって価格はさまざまなので、確認してから病院に行ったほうがいいと思います
整形外科で、レントゲン、CT、MRIなどを撮ってもらって、確認してもらってください。
整形外科でのぎっくり腰の治療
整形外科に行くと、まずレントゲンを撮ります。
レントゲンに写った骨をみてドクターが「問題ないですね」と言われれば、「非特異的腰痛(普通の腰痛症)」と言われ、原因不明の腰痛症とされます。
ちなみに、腰痛症の大半(85%)は、非特異的腰痛症(普通の腰痛症)と言われ、原因は、椎間板の損傷、椎間関節の捻挫、仙腸関節の捻挫など言われます。
などと言われるんですが、ぎっくり腰の原因は、ほぼほぼ筋・筋膜の損傷(断裂)です。
筋肉はレントゲンに写らないので、原因不明とされてしまいます。
筋肉が原因であれば、一般的な病院での治療は、注射、薬、湿布、腰痛ベルトで様子を見ます。
痛みが残るようなら、リハビリとして電気をかけたり、腰を引っ張ったりします。
うちの病院では、ぎっくり腰、初日から理学療法士の私が診たりしますが、普通の整形外科では、少し様子を見るのが普通です。
ぎっくり腰を少しでも楽にする方法
足なら何とか動かせる!状態なら、↓の動画のストレッチをやってみてください!
ぎっくり腰の痛みが少し楽になるかもしれませんよ♪
ぎっくり腰の安静は、病気の場合の安静と少し違って、「無理のない範囲で動く」というのが、ぎっくり腰での「安静」です。
ですので、寝てればいい!という訳ではありません。
実は、動かせるところから動かしてもらうとだんだん楽になってくるので、動ける範囲内で動くようにしてくださいね。
なんでぎっくり腰は、動ける範囲内で動いたほうがいいの???
普通のぎっくり腰は、筋肉が原因のことがほとんど。
つまり、何かのショックで筋肉がねじれ、凝り固まり過ぎて痛みが出ているのが、原因なんです。
なので、動いてもらったほうが、だんだんねじれや凝り固まった筋肉が柔らかくなって、痛みが楽になってきます。
動かせる範囲でいいので、動くようにしてください!
ぎっくり腰にもうならないために
ぎっくり腰の痛みが良くなったからと言って、ぎっくり腰の根本の原因が良くなったわけではありません。
「問題なし」ぎっくり腰は、クセになる!とよく言われますが、自分で予防することは可能です。
そこで、「もうあんな辛い痛みはイヤ!」というあなたは、ぜひ、読み進めてくださいね♪
ぎっくり腰の原因
「問題なし」ぎっくり腰の原因は、筋・筋膜です。
だいたいぎっくり腰になってしまった患者さんを治療させてもらうと、原因となる筋肉が、
大腰筋&腰方形筋
慢性腰痛でも、大腰筋&腰方形筋は原因となることが多いです。
大腰筋&腰方形筋が毎日、頑張ってしまっていて、頑張っている状態のところに、大きなショック(重いものをもったり、くしゃみをしたり などなど)が加わると大腰筋&腰方形筋が悲鳴をあげてしまった状態が、普通のぎっくり腰です。
つまり、大腰筋&腰方形筋を楽にしてあげれば、ぎっくり腰にならないってことなんです。
ぎっくり腰の予防
お待たせしました。ぎっくり腰の予防をお伝えしたいと思います。
お伝えしたいところなんですが、もうすでに記事にしていたので、↓をクリックして確認してみてくださいね♪
腰を柔らかくする方法としてまとめているんですが、ぎっくり腰の予防にも効果があるので、ぜひやってみてください!
まとめ
いかがだったでしょうか?
普通のびっくり腰であれば、病院に行かなくても大丈夫です。
でも、
- 怪我からぎっくり腰になった
- 腰の痛み以外の症状がある
- 1週間たっても痛みが全然よくならない
場合は、普通のぎっくり腰ではないかもしれません!
1度、整形外科にかかることをおすすめします!
ぎっくり腰は、クセになる!と言われていますが、予防することは可能です。
ぜひ、ストレッチや体操などで、もうぎっくり腰にならない体を作ってくださいね♪
あなたの腰が一日でも早く良くなることを祈っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました!