「ぎっくり腰はマッサージをしても大丈夫?」
「ぎっくり腰はマッサージで良くなるの?」
と、あまりにもつらい痛みでワラにもマッサージにもしがみつきたいところですよね。
どもっ!現役、整形外科クリニックに勤務している理学療法士の「うなむ」です。
ぎっくり腰の痛みってホント、辛いですよね。
「腰の痛みはマッサージでよくなるから、ぎっくり腰もマッサージで良くなるでしょ?」
と思うと思います。
思うと思うんですが、ぎっくり腰にマッサージはしてはいけません!
してはいけないというか、余計、悪くなってしまいます!!!
なので、絶対にぎっくり腰でマッサージはしないでください!
「なんで、マッサージをすると余計悪くなるの?」
と疑問に思ってしまいますよね。
そこで、なんでぎっくり腰はマッサージで悪化してしまうのか?やって楽になるマッサージはいつからしてもいいのか?
を説明したいと思います。
と、それだけでは、専門家としてちょっと物足りないので、ぎっくり腰の痛みを一瞬で少しでも楽にする方法をご紹介したいと思います。
なので、ぜひ、最後まで読んでくださいね♪
なんでぎっくり腰はマッサージで悪化するの?
ぎっくり腰は、一般的に言われている名前で、病名ではありません。
ぎっくり腰の病名は、「急性腰痛症」
ぎっくり腰に限らず、急に痛くなった場合、つまり「急性」には、温めたり、マッサージ、ストレッチをすると痛くなってしまうことが多いです。
と、話が逸れてしまいましたが、ぎっくり腰の原因は、筋肉やじん帯のねじれや損傷と言われています。
つまり、筋肉やじん帯が、傷ついてしまっている状態。
筋肉やじん帯が切れてしまっているところをマッサージをしてしまったら、さらに筋肉やじん帯が傷ついてしまいます。
例えると、転んで傷ができているところを上からぐいぐい押している状態です。
想像するだけで痛いですよね(汗)
筋肉やじん帯が傷つけば傷つくほど痛みが増してしまいます。
なので、ぎっくり腰にマッサージは絶対にやってはいけません。
さらに、マッサージをすることで、血流が促進、つまり、血流が良くなります。
血流が良くなると、痛みを感じさせる物質が多く生産されてしまいます。
痛みを感じさせる物質が多く生まれれば、結果、痛みが強くなってしまいます。
あまりぎっくり腰の知識がない治療院などに行ってしまうとマッサージをされて、さらに悪化してしまうこともあります。
普通のぎっくり腰であれば、2、3日で痛みが落ち着いてきますし、1週間もすれば普通に歩けます。
「どうしても早く治らなきゃいけないんです」
という場合は、整形外科で診てもらうか、ぎっくり腰専門の治療院での治療がいいかもしれません。
と言っても、整形外科ならまだしも、治療院の場合、ぎっくり腰の知識があるかなんてわかりませんよね。
そこで、治療院がぎっくり腰の知識があるか?ないか?を簡単に判断する方法があります。
それは、「そこのベッドに寝てください」と言われるか、言われないか!
もし、「ベッドに寝てください」と言われたら、「やっぱりいいです。」と言ってすぐに帰ってください。
痛みが出てすぐのぎっくり腰は、横になると、起き上がれなくなってしまいます。
なので、もし治療院に行く場合は、寝かされるか?寝かされないか?でぎっくり腰の知識がある?なし?が判断できるので、これを知っているだけであなたの腰を守ることができます。
ぎっくり腰になったらマッサージ以外で気を付けることは?
マッサージ以外でもぎっくり腰の痛みを悪化させてしまうことがあります。
なので、↓にあげたものには、注意が必要です。
- 温める
- アルコール
- 曲げる
- ストレッチ
- 動き過ぎる
は、悪化させてしまうかもしれません。
1つ1つ見て行きましょう!
温める
筋肉やじん帯が傷ついている=炎症を起こしている状態なので、お風呂やサウナなどで体を温めてしまうと、炎症がさらに悪化して痛みが強くなってしまいます。
ぎっくり腰になりたての頃(ぎっくり腰初日~2,3日程度)は、湯船につからずに、シャワー程度で済ませてください。
アルコール
お酒を飲むと血流が良くなってしまって、炎症をさらに強め、ぎっくり腰の痛みが増します。
2,3日、お酒は飲まないほうが無難でしょう。
曲げる
痛くてできないかもしれませんが、腰をまげる動作は、痛めた筋肉やじん帯にさらに負担がかかってしまいます。
痛めた筋肉やじん帯がさらに傷ついて痛みが増してしまうかも。
ストレッチ
マッサージ同様、ストレッチは絶対にやめてください。痛みが強くなります。
ぎっくり腰の痛みを少しでも早く楽にするには?
もし、ご自宅に、湿布(モーラス・ロキソニンなど)・痛み止め(ロキソニンなど)・ベルト(マックスベルト・腰痛ベルトなど)があれば使ってもらうと少しは楽になると思います。
というか、私がぎっくり腰になった時には、湿布・痛み止め・ベルトでかなり楽になりました。
今、ご自宅になければ、買いに行ったり、病院に行ったりして悪化させてもしょうがないので、緊急でなければ安静にしてもらえば充分です。
ぎっくり腰の痛みは、2,3日すれば、なんとか動けるようになりますし、1週間もすれば、だいぶ動けるようになります。
もし、2,3日たっても1週間たっても痛みが変わらなければ、普通のぎっくり腰では、ないかもしれませんので、整形外科で一度、診てもらってくださいね!
他に整形外科にかかったほうがいいと思われる症状は、神経症状がある場合、すぐに整形外科で診てもらってくださいね!
神経症状とは、しびれや触った感じが鈍かったり、触った感覚がない、排泄の感覚がない、などの症状のことです。
しびれや触った感じ鈍かったり、しない、排泄の感覚がわからない場合、腰椎椎間板ヘルニアや狭窄症、坐骨神経痛のひどい状態かもしれません。
お早めに整形外科で診てもらうことをお勧めします。
ぎっくり腰にマッサージするならいつから???
ぎっくり腰にマッサージをしてもいいのは、ぎっくり腰の痛みが楽になって普段の生活ができるようになったら、マッサージしても問題ありません。
もっとわかりやすい判断の仕方は、お風呂に入っても患部の痛みが強くならなければ大丈夫です。
マッサージは、治療ではなく、ぎっくり腰の予防として行ってくださいね。
ぎっくり腰の痛みが一瞬で楽に???なるかも!
散々、マッサージはダメ!と言っていましたが、マッサージ的なるものの紹介です。
「・・・えっ!?」
と思いますよね。
今まで、マッサージはダメと言っていたのは、「痛みがある部分へのマッサージはダメ」なんですが、痛みのないところへのマッサージは問題ありません。
問題ないんですが、もし、↓に紹介するマッサージ的なもので、痛みが強くなるようならすぐにやめてください!
あなたの腰を守るために大事なことなのでもう一度言いますが、痛くなるようならすぐにやめてくださいね!!!
守っていただけるなら、ぜひ、↓のマッサージ的なものをやってみてくださいね♪
ぎっくり腰の痛み、楽になるかもしれませんよ!
ぎっくり腰の痛みが一瞬で楽になる???2選!!!
2つ紹介します。
まゆげつまみマッサージ
1つ目はこの部分。
そう眉毛です
- 眉毛の部分をつまみます。
- つまみながら、上下左右に30秒程度動かしてください。(円をかいてもいいです)
- ぎっくり腰の痛みが楽になっているか?確認する
以上
ぎっくり腰の痛みがあってもこれならできますよね。
まゆげつまみマッサージで良くならなければ↓のやってみてください!
鎖骨根元マッサージ
2つ目の紹介です。
2つ目の場所は、鎖骨の根元です。
- 鎖骨の根元にのどの方から触ってください
- 指をあてて軽く上下に指を動かしてください
- 30秒~1分ぐらいでOKです。
いかがでしょうか?
あなたのぎっくり腰の痛みが楽になってくれたら幸いです。
もちろん、これで痛みが良くならない場合もあります。
ありますし、逆に痛くなってしまう場合もあります。
何度も言いますが、痛みが強くなってしまった場合、すぐにやめてくださいね!
ちなみに、私がぎっくり腰の患者さんに施術をするときに使っている場所なので、効果はあると思いますよ♪
マッサージをしてくれる誰かがいる場合
もし、誰かがマッサージをしてくれるなら、↓もおすすめです!
足指の部分です。
足指の部分をつまんだり、回したりしてもらうと、ふっとぎっくり腰の痛みが楽になります。
足指の部分もおすすめなので、もし、誰か、やってくれる人がいれば頼んでやってもらってくださいね♪
まとめ
いかがだったでしょうか?
絶対にぎっくり腰にマッサージはしないでくださいね。
ぎっくり腰が良くなって、ぎっくり腰の予防でマッサージをすることは、問題ありません。
なので、ぎっくり腰の痛みが楽になるまでは、マッサージは危険です!
ぎっくり腰は、クセになりやすいので、ぎっくり腰の痛みが落ち着いてきたら、マッサージやストレッチなど、日々の体のケアが大事になってきます。
ですので、ほかの記事で腰痛の記事など書いてあるので、良かったら参考にしてみてください。
あなたのぎっくり腰が早く良くなって、いつも通りの生活が送れることを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!